ダイヤモンド市況概況(インポートテスト)

ダイヤ価格下落、香港市場は静か、インド市場はDiwaliにより休業状態

◆Rapaport ダイヤモンド価格、VS2 up中心にほぼすべてのレンジで下落。

◆香港での研磨石取引は、在庫過多による中国人バイヤーの需要低迷を反映し静か。
香港のディーラーは、多くの中国人バイヤーがムンバイでの直接仕入れやスーラット・ベースの研磨業者との直接取引など、中間業者排除の動きに対し警戒感を抱いている模様。
GIA dossier需要が堅調。

◆インド市場はDiwali休暇のため2週間休業、スーラットの研磨業者は11月中旬まで休業予定。
地元での宝飾品需要はやや改善したものの、Diwali期間中及びその後の結婚シーズンでの販売には懸念が残る状況。
米国および東アジア各国のホリデーシーズンを前に研磨石の輸出が堅調。
現地研磨業者の資金繰りが厳しい状況下、業界への銀行融資引締め及び原石価格の高止まりが懸案事項となっている。
10月のDe Beersサイトで、主要な研磨業者数社が原石の購入を延期したため原石需要が鈍化している。

◆10/22のRapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2)の平均価格は前月比で全て下落。
特に0.3ctが-2.5%、1.0ctが-1.7%と下落率が高い。
また、ベストプライスは0.5ct(+0.4%)と0.7ct(+-0.0%)の下落は止まったものの、0.3ctが-5.0%、1.0ctが-3.2%と、依然下落傾向にある。
今後Rapaportプライス下落後の数値の変化に注視が必要。

◆ARLOSAの報告によると、同社の2014年第3四半期のダイヤモンド生産量は970万ctと、同第2四半期に比べ21%増加した。
沖積鉱床での季節的生産の伸びと、Aikhal地下鉱山での処理量が増加した事による。
また販売は、2014年の9か月間で2,880万ct、最低でも37億USドル(前年同期比8%増)に到達したとの事。
この第3四半期には760万ct(宝石品質530万ct(平均182USドル/ct)、工業用230万ct(平均16USドル/ct))を販売した。
同社は、ラフダイヤ価格が年初から約7%上昇した事により、この9か月間のダイヤモンド市場のパフォーマンスはポジティブであったと指摘。

Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 23/10/2014」等より一部抜粋

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