ダイヤモンド市況概況(インポートテスト)

香港市場はダイヤ価格下落により鈍化、インド市場はDiwali休暇延長でクローズ

◆香港では、ダイヤ価格下落によりバイヤーが仕入に慎重なため研磨石の取引が鈍化傾向。
地元需要は、民主化デモによる観光客減少の影響を受け低迷、9月の香港フェア以降、市場心理は弱い。
不安定な価格を反映しファンシーシェープの取引が鈍化する中、GIA dossier需要が堅調に推移している。

◆インド市場は、研磨業者がDiwali後も休暇をとっており実質的にクローズ。
ムンバイの外国人バイヤーは非常に少ない状況。
Diwali期間中の宝飾品小売販売は、安定した金需要を背景に好調であった模様。

◆10/29のRapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2)は平均価格、ベストプライス共に全てのレンジが下落(前月比)となった。
平均価格では特に0.3ctが-5.6%、1.0ctが-3.7%、また、ベストプライスでは0.3ctが-3.8%、2.0ctが-2.5%と下落率が高くなっている。

◆Rio Tintoによると、30周年記念のアーガイル・ピンクダイヤ入札会では、1984年の開始以来記録的な価格となった。
入札値と合計値は非公開だが、全体的な価格は2000年以降3倍以上となったとの事。
"The Argyle Cardinal(tm)"と呼ばれる1.21ctのファンシーレッドダイヤモンド(ラディアント・カット)はGlenn Bakker Jewelsが落札。
30年の歴史の中で赤色のダイヤは13個、中でも1ct以上ものはたった3個だけであり、希少性は並外れて高い。

◆オンラインダイヤモンドジュエリー小売店の"Blue Nile"は第3四半期の売上高が1.058億USドル(前年同期の9890万USドルに比べ6.9%増)、営業利益も260万USドル(同250万USドル、4%増)となったと報告。
第4四半期はホリデーシーズンがある事から、決算は楽観的な見方。

Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 30/10/2014」等より一部抜粋

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