ダイヤモンド市況概況(インポートテスト)

研磨石需要急落、3月De Beers サイトでの原石過剰供給に警告

◆警告:$700M (約834億円)に及ぶ3月のDe Beers サイトは、通貨安や中国での取締り、原油安で研磨石の需要が急落する中、原石供給を増加させ流動性の低下を招き市場を不安定にしている。
サイトホルダーは4月1日のDe Beersとの新たな契約を前に、将来的な供給を確保するため原石を過剰に購入した模様。

◆香港市場は、イースター祝日連休を控え閑散。
多くのダイヤ業者が香港の卸売市場は過飽和状態と感じている模様。
中国人民銀行の最近の金融緩和により、中国の安定した消費者需要が維持されると期待されている。

◆インド・ムンバイ市場はスロー。
地元ダイヤ業者によるとスイス・バーゼルショー(3/19-26開催)では欧州向け需要が振るわなかったとの事。
3/31の会計年度末を迎えインド企業の資金繰りが悪化している模様。
未鑑定の0.2-1ctの需要が堅調に推移する中、GIA付0.90-3ct、G-K、SI-I1の商品に安定した需要が見られる。
ファンシー・シェイプ全体の需要が高まっている。
研磨業者の減産体制が続く中、古い在庫が市場に流れている状況。
GIAインドでは研磨量の減少を反映して、納期が15日間まで減少。
先週のDe Beers サイトにて多量の原石が市場に供給されたため、原石取引は鈍化傾向。

◆3/25付のRapNet Diamond Index(D-H IF-VS2、前月比)は一服感。
平均価格は全てのレンジで上昇したが、先々週や先週よりも落ち着きつつある。
0.3ctが+11.9%、0.5ctが+9.7%、2.0ctが+5.5%、1.0ctが+5.3%などとなった。
ベストプライスは3.0ctが+2.2%、2.0ctが+0.6%、となっている一方、1.0ctが-2.5%、0.7ctが-2.0%となり、高安まちまち。

◆3月の中国のPMIは11カ月ぶりの低水準。
HSBCが公表した3月の中国製造業購買担当者指数(PMI)速報値は49.2と、昨年4月以降最も低い水準となった。

Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 3/26/2015」等より一部抜粋

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