ダイヤモンド市況概況(インポートテスト)

GIAリコール 発行済レポート424石に色処理の可能性、米国需要がインド地元企業を下支え

◆警告:GIAが424の発行済レポートのリコールを発表。
一時的に最大3グレード、カラーが改善された処理ダイヤモンドの可能性があり再検査が必要。
依頼元及びレポートNo.はGIAのホームページで閲覧可能。
これらのダイヤモンドを買わないよう注意を喚起している。

◆香港市場は静か。
多くの地元ディーラーは、長期に及ぶ取引の停滞を憂慮している。
3EX需要は安定しているものの全体需要は低迷。
最近の小売売上高は、中国本土の経済成長鈍化による需要減少により予想を下回った模様。
中国人民銀行は、経済成長を刺激するために金利引き下げを発表したが、新たな金融刺激策が消費促進につながる事を疑問視する向きもある。

◆インドでは減産体制による供給不足により、需給バランスが均衡し市場は安定している。
他の市場が低迷する中、米国需要に支えられ地元企業は持ちこたえている状況。
一部の中小企業やトレーダー破産の噂に、ディーラー間では警戒感が高まっている。
0.70-1.50ctのVVS及び1ct、F-J、 SIに安定した需要があり、ペアやエメラルド・カットの動きが良い。
最近のDe Beersサイトでの原石値下げにもかかわらず、研磨業者は依然として採算が合わない状況。

◆5/13付のRapNet Diamond Index(D-H IF-VS2、前月比)、ベストプライスには落ち着き感が見られが、平均価格は0.5ctが-7.8%、0.3ctが-5.8%、0.7ctが-4.9%となるなどポインターの下げ幅が拡大、2.0ctは-4.7%、1.5ctは-2.0%の下落となった。
ベストプライスは0.3ctが-1.9%、0.5ctが-1.6%、2.0ctが-1.1%、0.7ctと3.0ctが-1.0%と、下落率は-2%以内に落ち着く。
1.0ctが+0.9%、1.5ctは0.2%の微増となった。

Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 5/14/2015」等より一部抜粋

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