ダイヤモンド市況概況(インポートテスト)

0.30-40ctのGIA dossier需要鈍化、低品質ダイヤ溢れるインド市場

◆香港でのダイヤ取引は安定している。
宝飾品各社は香港フェア(6/25-28開催)の準備に入っているが、中国での需要軟化に伴い期待度は低い。
中国の宝飾品メーカーは需要の低いダイヤモンド・ジュエリーの生産を控えており、GIA dossier付0.30-40ctの需要が減退。
1-2ct, D-H, VS-SIの商品需要は堅調。
メイクの良いファンシーシェイプの需要が高まっており品薄状態。
最近、中国から特定の大粒ダイヤの受注が増加傾向。

◆インド・ムンバイ市場はスロー
3EXなど良質なダイヤモンドへの需要が高まる中、市場には古くて低品質の商品が溢れている状況。
インド企業は資金繰りがタイトな状況下、中国人バイヤーからの支払い遅延を懸念している。
0.60-0.80ct, D-H, VVS-VS、1ct, VVS-VS, D-H,3EXの需要が堅調 、GIA dossier付0.30-0.40ct及びファンシーシェイプの需要が低迷。
研磨業者の減産体制が続いており、原石の取引が鈍化している。

◆6/17付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は、一部を除き上向きとなる。
平均価格は全てのレンジで上昇。0.5ctが+2.7%、3.0ctが2.6%、2.0ctが2.2%など上昇率が高い。
ベストプライスはまちまち。0.5ctが-1.8%、0.7ctが-1.6%、0.3ctが-1.5%、3.0ctが-0.6%と、ポインターと3.0ct以上が下落の一方、1.0ctが+1.1%、2.0ctが+0.5%、1.5ctが+0.1%と上昇。

◆ALROSAの原石価格は年初と比較し6%ダウンした模様。
現在の価格は安定しており、年末までに市場が改善することを期待しているとの事。
また、同社の純利益はルーブル安を背景に2015年第1四半期は前年比4倍の222億ルーブル(US4.09億ドル)となった。

Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 6/18/2015」等より一部抜粋

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